内窓リフォームは家の快適さやエネルギー効率を向上させるための重要な選択肢です。
内窓リフォームを検討するにあたって、よく心配されているのが、ガラスが熱割れするのでは⁇というケースがあります。
結論から先に述べますと、ガラスの熱割れは起きるかもしれませんが、リスクはとても低いです。
この記事ではガラスの熱割れリスクに関する情報を詳しく説明し、内窓リフォームのメリットを探っていきます。
内窓リフォームを検討するなら、リフォーム一括見積サイトが便利!
≫「成功するリフォーム7つの法則」が貰える♪≪
【PR】タウンライフ株式会社
内窓リフォームのメリット
内窓リフォームには多くのメリットがあります。主な効果には以下があります。
熱割れリスクよりも内窓に高性能のLow-E複層ガラスを入れて、普段の快適さ、結露が減少する環境を満喫して頂いた方が効果は高いなと思います。
熱割れとは?
ガラスの熱割れって??
内窓の熱割れは夏、冬両方に起こりえます。ガラスが熱割れる現象は、温度差がガラスの耐久性を超えるために現れます。
一般的に熱割れが多いのは冬の寒い朝、東面や南面で多く、冷たい部分と温かい部分の温度差でガラスの膨張率の差で起こります。
内窓の場合は夏も問題で、夏、日光の当たる面の外窓と内窓の間の温度差があがりすぎ、熱割れやサッシ枠の変形が起きてしまいます。
内窓リフォームの際、特に外窓と内窓がともにLow-Eガラスの場合、この問題が議論されます。
ダブルLow‐Eとなると、Low‐EガラスとLow‐Eガラスの間(外窓と内窓の間)は結構熱くなり、夏60℃~70℃という話も。
その結果ガラスが熱割れしたり内窓の樹脂フレームが変形する場合も…
内窓のガラスの選択肢
内窓のガラスの種類には、大きく分けて4種類あります。
LIXILインプラスWEBカタログ
ガラスの選択によって、熱割れリスクが変わります。
内窓がLow‐Eでなく一般複層ガラス(ガス入り)だとどうか?
一般複層ガラスでも反射率20%あるので熱割れの可能性はあります。
内窓が一般複層ガラスでは熱割れの可能性UP率が少ないというだけで、絶対熱割れをしないとはいえません。
また、内窓関係なく外窓だけでも熱割れする可能性はあります。
ガラス表面温度の実験データ
メーカーによる実験データを確認すると、内窓の組み合わせの選択が熱割れに及ぼす影響が明らかになります。
無色系の金属膜の色や日射熱取得率の違いが重要です。
特定の条件下にて(冬、西、室内20℃ 室外0℃ 中空層100㎜)
①~③の組み合わせを比較
①外窓:一般複層ガラス+内窓:Low‐E断熱(無色系)
②外窓:Low‐E遮熱+内窓:Low‐E遮熱
③外窓:Low‐E遮熱+内窓:Low‐E断熱(無色系)
結果 ガラス表面温度
② ①+約4℃
③ ①+約1℃
③外窓:Low‐E遮熱+内窓:Low‐E断熱(無色系)が結構有効になります。
(※あくまでガラス表面温度の比較のため熱割れ発生率との因果関係は不明)
Low‐E金属膜の色が重要
無色系といっていますが、実は金属膜の色が非常に重要です。
外窓のLow‐E膜が外にあるか内にあるかで、遮熱タイプ(外にある) 断熱タイプ(内にある)と一般的に言われてます。
他にも日射熱取得率50%以下なのか 以上なのかによって、 断熱タイプ、 遮熱タイプに分けたりも。
メーカーによって書き方がバラバラで、断熱タイプでもYKKのカタログを見るとガラスの色が3種類載っています。
YKKのLow‐Eガラス
YKKのLow‐Eガラスの外窓と内窓の組み合わせのシミュレーションです。
外窓ガラスの色 | 日射熱取得率(反射率) | 内窓ガラスの色 | 日射熱取得率(反射率) |
---|---|---|---|
遮熱ブルー | 27%(73%) | 断熱ニュートラル | 43%(57%) |
断熱ブロンズ | 27%(73%) | ||
断熱ブルー | 27%(73%) |
YKKマドリモ WEBカタログ
LIXILのLow‐Eガラス
次に、LIXILのLow‐Eガラスの外窓と内窓の組み合わせのシミュレーション。
外窓ガラスの色 | 日射熱取得率(反射率) | 内窓ガラスの色 | 日射熱取得率(反射率) |
---|---|---|---|
遮熱グリーン | 39%(61%) | 断熱クリア | 58%(42%) |
LIXILインプラス WEBカタログ
(※参考 一般複層ガラスの日射熱取得率(反射率)は53%(47%))
Low‐Eガラスは内窓に断熱タイプ(無色系)の金属膜を選ぶのがとても重要で、ある程度日射熱を通すガラスを選びましょう。 YKKの場合は断熱ニュートラルを選択、LIXILの場合は断熱クリアのみになります。
Low‐Eの中では無色系のLIXIL断熱クリアが日射熱取得率が高く反射が少ないことになります。
熱割れの危険度順
内窓の熱割れの危険度は、遮熱型、断熱型、無色系の金属膜を持つガラスの順に高まります。
内窓のガラス種類 | 熱割れの危険度 |
---|---|
遮熱型(金属膜色付き) | 高 |
断熱型(金属膜色付き) | 中 |
断熱型(金属膜無色系) | 低 |
一般複層(Low-Eなし) | 低 |
単板(シングル) | 低 |
ただし、どのガラスを選んでも熱割れの可能性は排除できません。
Low‐Eガラスの効果
LIXILインプラスWEBカタログ
もともとの外窓の日射熱取得率は単板ガラスで88%(反射12%)、一般複層ガラスで80%(反射20%)となっており、そこにLow‐E断熱タイプの無色系58%(反射42%)の内窓を追加するとおおよそ半分程度の日射熱を反射するので、既存外窓だけより夏涼しくなり、熱割れのリスクを軽減します。
網入りガラスに注意
網入りガラスは強度が低く、熱割れのリスクが高まります。
準防火地域では(市街地や駅近く)網入り防火ガラス窓が多く採用されています。
網入りガラスは鉄の網が入っておりガラスと鉄の膨張率の違いから割れてしまうのと、ガラス自体の耐熱温度が低く熱割れの9割はこの網入りガラスによるものです。
熱割れを予防するポイント
ガラスの選択以外に出来る、熱割れを予防するポイントは??
- ガラス面にカーテンやブラインドを密着させない
- ふとんやざぶとん等をガラスに立てかけない
- 暖房冷房の温風冷風をガラスに直接当てない
- ガラス面に紙をはったりペンキを塗ったりしない
- 室内に陽だまりを作らない
それぞれの家により陽当りが変わってきます。熱割れの危険な季節はカーテンを開けておくだけでも熱割れの危険性がさがります。
季節により外に簾などで直射日光が当たらなくすることも有効です。
台風対策と内窓
熱割れとは話が変わりますが、台風対策に内窓は適しているのか?についても考えてみます。
内窓のフレームはプラスチック樹脂でできています。
特に寒さ対策、断熱対策に目的を置いているのでそこまで強さがありません。台風に対して弱いため、台風の際には内窓を少しだけ開けることが推奨されます。
外窓と内窓の間の空気圧を調整し、安全性を確保します。
内窓が防災に役立つことはありません。あくまで寒さ対策、断熱対策、結露対策、騒音対策というふうに認識しましょう。
内窓の落とし穴⁉ ダブルLow-Eガラスの熱割れリスクとは?のまとめ
内窓リフォームは家の快適さ、断熱性、結露対策、騒音対策などに大きな影響を与えます。
慎重なガラス選択が効果的な内窓リフォームの鍵です。
熱割れリスクを下げつつ、内窓に高性能のLow-E複層ガラスを入れて、普段の快適さ、結露が減少する環境を満喫して頂いた方が効果は高いなと思います。
内窓リフォームを検討するなら、リフォーム一括見積サイトが便利!
≫「成功するリフォーム7つの法則」が貰える♪≪
【PR】タウンライフ株式会社
コメント